2006年03月

2006年03月30日

殺人は容易だ(アガサ・クリスティー 著)

東洋の植民地駐在警察官だったルーク・フィッツウィリアムは、
引退し恩給も付いて、本国イギリスに帰ってきた。
ロンドンに向かう列車の中で、彼は親切そうな老婦人と同席したのだが、
格好の話し相手として捕まってしまった。

「私の住んでいる村で、殺人が行われているんですの。」
「殺人? それは、確かなんですか?」
「ええ、妄想ではないのです。1度ならともかく、何度ともなるとね。」
「すると、何度も起こったわけですね。殺人事件が・・・。」
「ええ。ですから、これからロンドン警視庁へ行って知らせるのです。」
「それは、ま、それがいいでしょうな。」
「次はドクター・ハンブルビーが危ないのです。止めなければ・・・。」
「しかし、何度も人殺しをしながら発覚しないのは難しいですよ。」
「いいえ、殺人はとても容易なのですよ。誰にも疑われなければね。」

老婦人の言うことを軽く聞き流して別れたルークだったが、
翌日の新聞は、彼女がひき逃げによって亡くなったことを伝えた。
そして1週間後、ドクター・ハンブルビーの死亡記事を見て、ルークは仰天する。

彼女の話は事実だったのか、それとも、ただの偶然の一致なのか。
警察に届ける段階ではないと考え、現地に向かって調査を開始した
ルークを待っていたのは、新たなる犠牲者の群れだった・・・。
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2006年03月23日

無実はさいなむ(アガサ・クリスティー 著)

「行きたくない。しかし、行ってどうしてもお詫びしなければ・・・。」
地理学者、アーサー・キャルガリの足取りは重かった。
しばらくして、サニー・ポイントに着いたキャルガリは、
アージル家にて、衝撃の告白をする。

「一昨年、ミセス・アージルが殺害された事件につき、
ご子息のジャックさんが逮捕され、獄中にて病死されましたが、
犯行時刻に彼は私と一緒でした。よんどころのない事情があり、
アリバイの証明が不可能だったことは、誠にお詫びのしようもありませんが、
ジャックさんは無実なのです!。」

しかし、キャルガリの予想に反し、アージル家の面々は
故人の名誉が回復されても喜ぶ様子はなかった。
そう、あの時、犯行が可能な人物はアージル家の中にいたのだ。
ジャックが犯人ではないとすると、いったい誰が・・・。
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2006年03月21日

ねじれた家(アガサ・クリスティー 著)

英国の外交官、チャールズ・ヘイワードは東洋勤務を命ぜられ、
恋人のソフィア・レオニデスと離れ離れになることになった。
「2年くらい会えないかもしれないけど、帰国したら真っ先にすることは
君に結婚を申し込むことだ。」
「そうね。帰国したとき、まだ私に会いたいと思ってらっしゃるなら、
会いにいらしてもかまわないわ。」

そして2年後、英国に戻ってきたチャールズは約束どおり
ソフィアに結婚を申し込むが、その返答は意外なものだった。
「莫大な資産を持つ祖父が殺され、自分もその容疑者の1人である。
真犯人が見つかり、自分の疑いが晴れるまで結婚はできない。」と。

被害者の若い後妻、彼女と噂のある住み込みの家庭教師、
経営するチェーン・レストランが破産寸前の長男とその嫁、
売れない本ばかり書いている、感受性の強い次男とその嫁、
心のねじれた家族の誰もが疑わしく、誰もが容疑者だった。

ロンドン警視庁副総監の肩書きを持つ父の特命を受け、
チャールズはレオニデス家に入り込み、捜査を開始する。
はたして真犯人は誰なのか。そして、莫大な遺産の行方は・・・。
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2006年03月20日

ABC殺人事件(アガサ・クリスティー 著)

「エルキュール・ポアロ殿
 ・・・貴殿がいかに敏腕か、ひとつお手並みのほど拝見いたしたい。
 ・・・今月の21日、アンドーヴァを警戒されたし。
                               ABC」

ポアロの元に送られてきた1通の手紙。
その手紙の予告どおり、イギリスのアンドーヴァ(Andover)で、
アリス・アッシャー(Alice Ascher)夫人の遺体が見つかった。
手紙はただのいたずらではなかったのだ・・・。

さらにABCからの次の挑戦状が届き、ベクスヒル(Bexhill)海岸で、
ベティ・バーナード(Betty Barnard)の遺体が見つかる。

犯人の特定はおろか、動機すらもまったくわからない状況の中、
ABCからの挑戦状は続き、チャーストン(Churston)で、
カーマイケル・クラーク(Carmichael Clarke)卿が犠牲となる。

ポアロに挑戦し続ける、犯人ABCの意図は?。
また、どの現場でも残されていた、ABC鉄道案内の謎とは・・・。?
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2006年03月17日

死との約束(アガサ・クリスティー 著)

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ。」
エルサレムを訪れた最初の夜、この言葉をふと耳にしたポアロは思った。
「やれやれ、どうしてこうも至る所で犯罪を連想させるものに
ぶつかるんだろう・・・。」と。

しかし、ポアロの読み通り、殺人は起こった。
アメリカからはるばる観光にやってきたボイントン家の専制君主、
ボイントン夫人が死体となって発見されたのだ。

家族の誰もが彼女を憎んでおり、誰もが容疑者だった。
全員が事件に関与しているのか、あるいはその中の1人が
計画したものなのかはわからなかった。

ヨルダンの首都、アンマンの警察署長カーバリ大佐の依頼で、
灰色の脳細胞を持つ、エルキュール・ポアロがこの難事件に挑む。
はたして犯人は誰なのか・・・。
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2006年03月14日

返事はいらない(宮部 みゆき 著)

新聞記者の恋人、神崎に捨てられた千賀子は、
飛び降りるために自宅マンションの屋上にやって来た。

しかし、屋上で森永宗一・久子夫妻に会った千賀子は意気投合し、
彼らの計画しているコンピュータ犯罪に手を貸すことにする。

計画自体は首尾よくいったものの、警察の捜査の手は千賀子にも伸び、
丸ノ内中央署の刑事から電話がかかってくるのだが・・・。
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2006年03月13日

やっぱり変だよ日本の営業―競争力回復への提案(宋 文洲 著)

顧客が買いたくないものを無理やり売る証券マン。
自社が使っていないソフトウェアを売るコンサルタント。
インセンティブさえ与えれば売れると信じている社長。
何度断っても次の新手がやって来る保険レディー。

各地から時間と費用をかけて集まって来て開かれる営業会議。
ほとんど読まれることがないのに毎日書かされる営業日報。
成績がいいのは根性があったから、成績が悪いのは根性が足りないから。

世界の最富国の1つであり、世界屈指の通信技術を持っていながら、
なぜ日本の営業はこんなに効率が悪いのか・・・。

ひとにぎりのトップセールスマンに頼るのではなく、
企業が組織的に売っていくために、ソフトブレーンの宋文洲が贈る、
日本の営業を変えるための指南書。
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2006年03月12日

99%の誘拐(岡嶋 二人 著)

昭和50年11月。大手カメラメーカー・リカードの生駒洋一郎は、
東京の関東逓信病院に入院した。末期ガンだった。

病名は本人には知らされていなかったが、彼は自分の死を予期し、
息子の慎吾に宛てて手記を残していた。
7年前、当時5歳の慎吾が誘拐された事件について。

慎吾は無事帰ってきたものの、身代金5千万円は奪われ、
生駒の会社であるイコマ電子工業はリカードに吸収されてしまった。
生駒にとって犯人は、息子を誘拐し、自分の会社を失う原因を作った
恨み骨髄に徹する相手だった。

それから12年後。この事件に端を発する新たな誘拐事件が発生し、
前代未聞の完全犯罪が幕を開ける・・・。
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2006年03月02日

『コモコーメ』キャップマーカー

『コモコーメ』キャップマーカー ゴルフ用品界のゴルフグッズプレゼントコーナーで、
『コモコーメ』キャップマーカーが当たりました。
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