2006年05月

2006年05月27日

メソポタミヤの殺人(アガサ・クリスティー 著)

看護婦エィミー・レザランは考古学者のレイドナー博士の依頼で、
イラクのテル・ヤリミアの遺跡発掘隊での仕事を得た。
依頼内容は、博士の妻ルイズの世話をしてほしいというもので、
彼女は一種の神経衰弱みたいになっているというのだ。

エィミーは、いざルイズ・レイドナーに会ってみて少々驚いた。
神経衰弱どころか、彼女はとても好感の持てる美しい女性だった。
ただ、神経が参っていると思われているのには、理由があった。
死んだはずのかつての夫から何度も脅迫状が舞い込んで来ていたのだ。
「おまえの死は目前に迫っているのだ。」と。

そして、とうとうある日、ルイズ・レイドナーは遺体で発見される。
遺跡発掘隊の宿舎の中には、外部から侵入した形跡は無く、
内部にいた発掘隊の一員による犯行である可能性が高かった。

たまたまシリアに来ていたエルキュール・ポアロはレイドナー博士に頼まれ、
この不可解な事件について調査を開始したが・・・。
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2006年05月21日

パディントン発4時50分(アガサ・クリスティー 著)

マクギリカディ夫人はクリスマスの買い物を終え、帰途についていた。
彼女はパディントン発4時50分の列車に乗り込み、寝入ってしまった。

30分ほど眠っただろうか、目を覚ました彼女は、並走する列車の窓の中で
男に首を絞められ崩れ落ちる女の姿を見て仰天する。
あわてて車掌にその事実を告げるがまったく取り合ってもらえず、
駅長も、警察までもが彼女のこの話を信用しなかった。

しかし、彼女の友人であるミス・マープルは、友人が嘘を言ったり、
見間違いをするような人間ではないことをよく知っていた。
誰も信じる者がいないこの事件、ミス・マープルの捜査が始まる・・・。
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2006年05月20日

スタイルズ荘の怪事件(アガサ・クリスティー 著)

傷病兵として前線から送還されたヘイスティングズは、
旧友ジョン・カヴェンディッシュからの招待で、
彼の住むスタイルズ荘で療養休暇を過ごすことになった。

ジョンの母親、イングルソープ夫人は20歳も年下の男と再婚したばかりだったが、
ヘイスティングズとの再会をとても喜び、もてなしてくれた。
ところが、それからほどなくしてイングルソープ夫人は、
猛毒のストリキニーネを飲み、亡くなってしまった。

自殺、事故、殺人? そう、殺人である公算が高かった。
ヘイスティングズはこの事件を旧友エルキュール・ポアロに任せるよう、
ジョンに忠告する。

旧友ヘイスティングズとジョンの頼みで、事件を調査するポアロ。
財産目当ての夫、金に困っていた息子、毒が容易に手に入る薬剤師など、
容疑者が多い中、灰色の脳細胞が出した答えとは・・・?
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2006年05月15日

愛国殺人(アガサ・クリスティー 著)

いくら名探偵といえども、歯医者の治療台ではただの臆病者でしかなかった。
エルキュール・ポアロはビクビクしながら、モーリイ歯科医の治療を受けていた。
憂鬱な治療が終わり自宅でランチを楽しんでいたポアロに、電話がかかってくる。
スコットランド・ヤードのジャップ主任警部からだった。

「ポアロさん、今朝歯医者に行ったそうですが。」
「そのとおり。なぜです?」
「あのあとすぐ、彼は自殺しましたよ。」

ポアロが治療を受けている間、彼にはそんな素振りはまったくなかった。
彼の妹や秘書に聞いても、彼が自殺するような理由はまったくなかった。
これは、巧妙に仕組まれた殺人だったのか?
マザー・グースの調べに乗って起こる連続殺人事件に、
灰色の脳細胞を持つ男、エルキュール・ポアロが挑む!
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2006年05月14日

ひらいたトランプ(アガサ・クリスティー 著)

パーク街の豪華なアパートに住むシャイタナ氏は、彼を知るほとんどすべての人から
気味悪がられていたが、大金持ちで素晴らしいパーティーを開くことで有名だった。

ある日、嗅煙草入れ展示会でエルキュール・ポアロと会ったシャイタナ氏は、
ポアロに声をかけ、とても危険な誘いをかける。
「近いうちに僕のアパートに来ませんか?面白い蒐集品をお見せしますよ。
ほんの少しも嫌疑をかけられないで、安心して生活している殺人犯人たちの
コレクションをお見せしましょう!」

そして、パーティーは開かれた。ポアロのほかに招待されたのは、
探偵作家のオリヴァ夫人、警視庁のバトル警視、諜報局員のレイス大佐、
若い女性アン、ロバーツ医師、探検家のデスパード少佐、ロリマー老婦人だった。
パーティーでは素晴らしい食事が振舞われたが、食後のブリッジの最中に、
シャイタナ氏が暖炉の前で殺されているのが発見される。
招待客の中の誰かが、過去の殺人の発覚を防ぐため、
彼を消したと考えるのが妥当だった。

探偵役が4人と、殺人犯人が4人。
シャイタナ氏に窮地に追い込まれ、牙をむいたのは誰なのか・・・。
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2006年05月06日

Black Jack―The best 11stories by Osamu Tezuka (17)(手塚 治虫 著)

ある日、家に帰ってきたブラック・ジャックはピノコに告げる。
「きょうからおまえは養女にもらわれていくんだ。」と。

お金持ちで大病院の院長の娘となったピノコだったが、満足するわけがない。
わざと騒ぎを起こして戻ってくるが、家には入れてもらえず、
ブラック・ジャックに新しい両親の元に戻るよう説得される。

そんな中、腹膜炎を患い、自分で自分の手術をおこなうブラック・ジャック。
誤って内蔵を傷つけてしまったが、止血のための鉗子が足りない!
信じられないミスのため、失血死の危機となってしまう。
ブラック・ジャック最大のピンチを救ったのは・・・?
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2006年05月04日

Black Jack―The best 12stories by Osamu Tezuka (16)(手塚 治虫 著)

軍のメイスン大佐の息子が前線でケガを負い、日本の横田基地まで運ばれてきた。
心臓に砲弾の破片が食い込み、心臓が壊死する危険のある危機的な状況だった。

すぐ手術が必要だったのにわざわざ日本まで運んできたのには理由があった。
彼はどんな麻酔薬にも拒否反応を起こし体が痙攣するアナフィラキシーだったのだ。

電気麻酔法という方法を使い、なんとか手術に成功するブラック・ジャック。
しかし、その直後に患者がアナフィラキシーのため急死してしまった。
怒り狂ったメイスン大佐は、息子の仇を討とうと銃を持ってブラック・ジャックを追う。
細心の注意を払ったのにもかかわらず、なぜ患者は死んでしまったのだろうか・・・。
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2006年05月03日

Black Jack―The best 14stories by Osamu Tezuka (15)(手塚 治虫 著)

手術を依頼され、部屋に入った瞬間に殴られ気絶するブラック・ジャック。
気が付いた時には椅子に座らされ、縛られていた。

ブラック・ジャックが稼いだ金をすべて奪い取ろうとした犯人たちは、
金の隠し場所のヒントとして「五條ミナ」という名前を突き止めていた。
拷問で口を割らせようとしてもうまくいかないのに業を煮やし、
犯人たちはピノコを連れてこようとする。

ついに観念し、犯人たちを沖縄のある島に連れて行くブラック・ジャック。
総額100億ドルにもなる大金の隠し場所とは・・・?
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2006年05月01日

Black Jack―The best 14stories by Osamu Tezuka (14)(手塚 治虫 著)

ピノコとサーカスを観に来ていたブラック・ジャックの目の前で、
空中ブランコからの転落事故が発生する。
ケガをしたのは、一卵性双生児の片割れだった。

彼らは、一方がケガをするともう一方にも同じ場所にミミズ腫れができ、
一方が死ねばもう一方も死んでしまうものと信じていた。

手術のため切開すると、もう一方の腹に切開の跡のようなミミズ腫れができた。
このやっかいな患者たちに対して、ブラック・ジャックが取った方法とは・・・?
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