2005年06月16日

鉄道員(ぽっぽや) (浅田 次郎 著)

かつては北海道有数の炭鉱の町として栄えた幌舞。
来春の廃止が決まった幌舞線の終着駅である幌舞駅の駅長、佐藤乙松は、
一人娘の雪子を2ヶ月で亡くした日も、愛妻の静枝を亡くした日も、
ずっと駅に立ち続けてきた。

幌舞線最後の正月、乙松の前に真新しいランドセルをしょった少女が現れる。
来年小学校にあがるという少女は、駅に人形を忘れていってしまった。

その夜、昼間の少女が忘れていった人形を取りに、少女の姉がやって来る。
来年中学校にあがるという彼女もまた、人形を忘れて帰ってしまった。

そして翌日、2人の少女の姉だという女子高生が現れる。
果たして、彼女たちは本当に姉妹なのか?
それとも・・・。

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浅田次郎の直木賞受賞作。
北海道のローカル線で働く鉄道員(ぽっぽや)の悲しく切ない物語。
高倉健主演で映画化もされました。

幌舞駅として撮影に使われたのが、北海道は根室本線の幾寅駅。
南富良野町に位置するこの駅は、今でもセットが残されていて、
観光スポットになっています。

北海道弁の言い回しがいまいちだぞと突っ込んでみたり、
うちの親父は北海道の鉄道員(ぽっぽや)だったので、
ガキの頃はD51なんかさんざん乗せてもらったぞという話は
聞き流していただき、ぜひお読みください。

ちなみにこの本は短編集です。
表題作のほかに「ラブ・レター」「悪魔」「角筈にて」「伽羅」
「うらぼんえ」「ろくでなしのサンタ」「オリヲン座からの招待状」を収録。

この本で一番おすすめなのは、表題作よりも「ラブ・レター」です。
中井貴一主演で映画化もされました。
恥ずかしい話、映画館で涙出たのは後にも先にもこの映画だけです。
残念ながらDVDは出ていないようですが、韓国版があるようですね。
いかんいかん、早く観なければ!


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mano_oil at 01:20│Comments(0)TrackBack(0)浅田 次郎 

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