2005年11月06日

魔術はささやく(宮部 みゆき 著)

挙式を間近に控えた若い女性が、マンションの屋上から飛び降りた。
翌月、地下鉄東西線のホームから若い女性が電車に飛び込んだ。
そしてさらに翌月、また若い女性がタクシーの前に飛び出した。

一見、何の関わりもない事件だったが、3人の女性には接点があった。
そして、4人目に魔の手が伸びていた。

女性をはねたタクシー運転手、浅野の甥である守は、
伯父の無実を証明するべく奔走しているうちに、
知らず知らずのうちに事件の核心に近づいていった。

3人の女性の接点とはいったい何なのか。
そして、4人目の女性の運命は・・・。

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第2回(平成元年)の日本推理サスペンス大賞受賞作。

トリック重視という本ではないので、犯人を推理したい方に
オススメする本ではありません。
ミステリーの形式をとっていながら、学園モノの匂いも感じ、
いわゆる推理小説とは別物なんだと思います。

最後の最後に、主人公が犯人に試される。
ここの部分の心理描写が素晴らしい。
映画になった「模倣犯」「理由」ほどメジャーな本ではないですが、
自分の中では、宮部みゆきのナンバーワンです。


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魔術はささやく
魔術はささやく
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宮部 みゆき
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おすすめ度の平均: 4.24
5 泣いてください!
5 最後までドキドキ
5 僕の中でのみゆきさんの最高傑作

mano_oil at 18:49│Comments(2)TrackBack(0)宮部 みゆき 

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この記事へのコメント

1. Posted by 茅ヶ崎D70   2005年11月21日 17:25
私も、宮部作品のなかでNO.1だと思います。
2. Posted by 鵺娘   2005年11月28日 09:51
5 男の人に何十万もするバックを買わせておいて
「無理矢理くれた」と言いながら
「貰ったものをどうしようと自由」
だからすぐ質入れする様な子を見ると
「事件に巻き込まれた」というのも致し方ない気がします。
人権派は「もっと×2」自分に貢げ!
と命令形で主張します。

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