2005年10月28日

手塚治虫恐怖短編集(3) 消滅の世界編(手塚 治虫 著)

日本でも核兵器が作られるようになった、ある年の物語。

何をやっても失敗ばかりのゴスケは、ひょんなことから、
自分の知らない間に、体に核兵器を埋め込まれてしまった。

ヘソが起爆スイッチになっているため、ヘソに触ろうとするだけで、
向かうところ敵なしの状態になるゴスケ。
彼を手中に収めようと、ヤクザは対立し、諸外国は戦闘状態に・・・。

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失敗ばかりの男が無敵な力を手に入れるさまを描く「ブタのヘソのセレナーデ」、
ある朝目覚めると世界が滅亡していた少年を描く「7日の恐怖」、
お釈迦様が下界に紐を垂らして世直しをもくろむ「紐」、
わけのわからないオモチャを扱う店での、究極のオモチャを描く「巨人と玩具」、
第二次大戦中、北アフリカの遺跡での奇妙な出来事を描く「黄色魔境」、
南紀州のとある島で起こった、子供の転落事件を描く「うろこが崎」、
科学者に連れられ月へと往復してきた青年の話を描く「月世界の人間」、
宇宙人を助けたお礼に、地球の行く末を教えてもらった男を描く「熟れた星」、
植物のみで動物がいない星に着陸した地球人の恐怖を描く「緑の果て」、
全9話のストーリーを収録。

巨匠・手塚治虫が、悪意や見えざる力が引き起こす破滅を描いた一冊。
この本のストーリーは、どれも「火の鳥」の匂いがします。
その中でも「熟れた星」が、風刺が効いていて一番好きですね。


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手塚治虫恐怖短編集 (3)
手塚 治虫
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4 手塚集

mano_oil at 02:26│Comments(0)TrackBack(0)手塚 治虫 

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