2007年02月18日

サウスポー・キラー(水原 秀策 著)

日本一の人気球団オリオールズの左腕投手である沢村航。

ある日の試合帰りに、自宅マンション前で初対面の何者かに待ち伏せされ、
商売道具の左腕をひねられた上に、まったく身に覚えのない言葉を掛けられる。
「次からはきちんと約束を守ることだ。裏切るなよ」と。

それから何日かして、沢村投手の暴力団との癒着と八百長を指摘した上で
野球界からの永久追放を求める告発文書が球団とマスコミ宛てに届き、
身に覚えがないにもかかわらず、沢村は自宅謹慎処分を受けてしまう。

彼は自らの潔白を証明するため、パーティーで知り合った女優の言葉を足がかりに、
告発文書の送信者を調べ始める。自分を追放して一体何の利益があるのか?
そのことで一番恩恵を受ける人物は誰なのか?

集めた情報から自分なりの推論を組み立て、見えない敵に挑む沢村。
果たして、自らの潔白を証明し、再びマウンドに立つことができるのか?

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宝島社が主催する、第3回(2004年)「このミステリーがすごい!」の
大賞を受賞した、プロ野球の世界を題材にしたミステリー。

殺人事件も、トリックも、どんでん返しもない、果たしてミステリーと
呼べるのかという疑問を持つ作品なのですが、まあ一応「犯人当て」と
いう部分は残されているわけですから、ミステリーなんでしょう。
どちらかというと、ハードボイルド小説に近いですね。

プロ野球の部分の記述には結構こだわりがあり、詳しく描かれています。
また、明らかに読売ジャイアンツをモチーフに使っていますね。
日本一の人気球団オリオールズは読売ジャイアンツ、
「野性の勘」が働く葛城監督は長嶋終身名誉監督、
オリオールズの親会社の新聞社社長は渡邉恒雄氏
パ・リーグから来た同僚の大投手・三浦は工藤公康投手、
沢村本人は内海投手あたりをイメージして描かれているんでしょうか。

予想もできない展開になったり、あっと驚かされるといった部分がない割りに
スラスラと読めて面白いってのは、やはり筆力があるってことなんでしょうね。
今後の作品にも期待です。


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サウスポー・キラー
サウスポー・キラー
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4 デビュー戦は及第点ですね!
4 今後への期待もこめて
3 小説よりも漫画向きの物語に思える

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