2007年08月07日

分身(東野 圭吾 著)

「もしかしたら私は母に嫌われているんじゃないか・・・。」
氏家鞠子がそんな思いを抱くようになったのは、小学校の高学年になった頃だった。
優しいはずの母親だったが、娘を見る目は何かが違っていた。
中学3年生の時その母は自宅に火をつけ、夫と娘を道連れに心中を図る。
鞠子と父は幸いにして助かったが、母だけが助からなかった。

「どうしてだめなわけえ?」
小林双葉は握っていた箸をテーブルに叩きつけて、母親に抗議した。
バンドのヴォーカルとしてテレビに出ることを反対されていたのだ。
そして、母の反対を押し切ってテレビに出てから6日目、双葉の母は
轢き逃げに遭って帰らぬ人となった。

自分の母がなぜ命を失ったかを調べようとする鞠子と双葉。
ところが、遠く離れた函館と東京に住み面識もまったくない2人は
誰がどう見ても同一人物にしか見えないほどよく似ていた。
2人を結ぶものとはいったい何なのか・・・。

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「手紙」「さまよう刃」「秘密」などの作品で知られ、「容疑者Xの献身」
第134回(2005年下半期)の直木賞を受賞した東野圭吾の作品です。

遠く北海道と東京に住み、まったく面識のない2人の女性である鞠子と双葉の
間には知られざる秘密があった。というのがこの作品の主題です。

鞠子の章、双葉の章、と別々の視点から語られてきたストーリーが
最後にクロスするというのは、宮部みゆきがよく使う手法ですが、
いいところで別の章になってしまうという不満を感じることもないし、
分身としての2人に感情移入できてよかったと思いますね。
ただ、東野圭吾作品の中ではインパクトは薄い。読んだ順番が悪かったかな・・・。

東野圭吾作品について、自分の中での順位は、
「さまよう刃」「容疑者Xの献身」「変身」「秘密」「白夜行」
「手紙」> 「分身」> 「宿命」 の順かな。


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分身
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5 実写化は無理だろうと思う
5 止まらない
5 ありきたりのようだが、ありきたりでない「うまさ」がある

mano_oil at 00:21│Comments(0)TrackBack(0)東野 圭吾 

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