2008年06月24日

ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (川崎 昌平 著)

ヒキコモリ兼ニート生活だった25歳の著者は、漫画喫茶のエレベーターで
偶然乗り合わせた女性に勝手に触発され、ネットカフェで寝泊りするという
新生活に身を投じる。

昼は公園で過ごし、夜だけパック料金でネットカフェに泊まる。
お金が少なくなってきたら携帯電話で日雇いの職を探して当座の金を得る生活。

家もなく定職もなく仕事仲間さえもいない、孤独なネットカフェ難民の実録。

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ネットカフェ難民という言葉は日テレのドキュメント番組から生まれたらしいが、
最近はテレビやネットなどでさんざん聞く単語になっている。

興味があって図書館で借りてきたのだが、この本は「ドキュメント」の副題が
あるものの、どちらかというとエッセイに近いタッチで書かれている。
なるほど確かに、著者自身がネットカフェ生活をしていたのだからドキュメントには
違いないのだが、多くの人に取材して書かれたルポであると考えて読むと
2〜3ページ読むだけで、想像とはまったく違う書籍であることがわかると思う。

この本はこの本で知的好奇心を満たしてくれることに違いはないのだが、
このたぐいのタイトルを冠した本を読む人が知りたいことというのは、
ネットカフェ難民がどんな理由でその境遇になってしまったのか、
ネットカフェ生活を運良く抜け出せた人がどんな方法を使ったのか、
といった事柄であると思う。ネットカフェ難民の昼間の生活なんて想像がつくし、
昼間に公園でどうやって時間をつぶしているかとか、そんなことはどうでもいいのだ。

ネットカフェ難民のことをよく知りたければ、この書籍だけでは足りないな。
もう少し他の本をあたってみる必要がありそうだ。


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川崎 昌平
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2 日雇い派遣の話のほうが面白かった
1 難民ごっこの自分語り日記
3 いつまでもこんなことやってないで・・・
2 タイトルに期待するな
3 もう少し期間が長ければ・・・

mano_oil at 01:20│Comments(0)TrackBack(0)ビジネス書 

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