2008年07月31日

ワーキングプア―日本を蝕む病(NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班 編)

日本が貧困に覆い尽くされてしまう・・・。
このまま放っておいたら、取り返しのつかない事態に陥るに違いない・・・。

高校卒業後、地元の温泉旅館に就職したが旅館が倒産してしまった女性。
パチンコ店の住み込み従業員だったが、体を壊して解雇されてしまった男性。
レストランに就職したが店舗縮小でリストラに遭い、バイトで食いつなぐ男性。
正社員として働いていたスーパーで突然パートに降格されてしまった女性。

朝から晩まで必死に働いていても食べていくのがやっとで、将来の夢が描けない。
いつの間に日本はこんな状況に陥ってしまったのだろうか。

2006年に2回に分けて放送されたNHKスペシャル「ワーキングプア」を書籍化。
働いても働いても豊かになれない自己責任社会のドキュメント。

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2006年の7月と12月の2回に分けて放送されたNHKスペシャル「ワーキングプア」を
書籍化したもので、無職ではなくちゃんと働いているのにギリギリの生活しか
できない人たちを取材したドキュメントである。

このギリギリの生活というのは、普通の家庭のギリギリの生活とはまったく違う。
1週間病気で寝込んだらもうアウトみたいな生活しかできていないのだ。
この国は本当に豊かな国なんだろうか・・・。どこか間違っているんじゃないか。

正直、この本を読むまでは貧困なんて他人事だと思っていた。
しかし、誰でもちょっとした原因でワーキングプアの仲間入りをすることになるのだ。
勤務先の倒産による失業、病気による長期入院や解雇、親の介護などなど。
これを果たして自己責任と言い切れるのか。とても他人事ではない。

せめてリストラに遭った時の身の振り方を考えておこうと本気で思った。
今日失業した時、明日からどんな仕事ができるのかを考えておくのは、
家計のリスク対策としてかなり重要だと気づかせてくれたのは有難かった。


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5 就職「売り手市場」時代に
5 こんな国はもう滅んだ方がよい
5 好景気の影で貧困に喘ぐ人々の現状
5 ★「自助努力が足りないのでしょうか?」★

mano_oil at 02:07│Comments(0)TrackBack(1)ビジネス書 

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ワーキングプア―日本を蝕む病作者: 出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2007/06メディア: 単行本 ワーキングプアという言葉を一気に有名にした、NHK取材班の取材をまとめた一冊。 元がテレビの取材だけあって、ワーキングプアのショッキングな部分をうまく切り取っている...

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