2009年05月13日

最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話(中村 克 著)

東京ディズニーランドのキャストだけが知っている秘密のストーリーがあります。
それはパークの中で実際に起こった心温まる出来事です。

東京ディズニーランドのオープン以来約15年間、現場運営の責任者として
従事した著者が贈る、「東京ディズニーランドでの心温まる出来事」。

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かなり人気のある本だということを聞きつけ、図書館で予約し待つこと1ヶ月半。
ようやく借りることができたと思ったら、この盗作騒ぎである。
とうとう出版社による自主回収という結末になってしまったね。
『最後のパレード』回収についてのお知らせ

「パークの中で実際に起こった心温まる出来事」なんてことを
まえがきにも紹介してあるのに、別の施設での話なんかも混じっていて
ましてエピソードを書いた人物に許可も取らずに盗作してしまっていたわけだ。
ディズニーランドで夢を売っていた人とは思えない所業だな。

中身の各話はまあいい話ではある。ディズニーランドのファンは多いわけだし、
こういう本がベストセラーになるのはよくわかる。
個人的な好みから言えば、「泣ける2ちゃんねる」という本の方が
グッとくるものがあるけど。

今回の騒動で思ったのが、盗作疑惑の初期の段階で深く謝罪していたら
自主回収なんてところまで追い込まれなかったのではないかということだ。
著者が非を認めて謝罪すれば、一時は叩かれただろうがここまではいかなかった
のではないかと想像してしまう。

上手に謝罪するというのは難しい。
船場吉兆が廃業するはめになったのはきちんとした謝罪ができなかったからだし、
個人情報漏洩事故を起こしたジャパネットたかたは真摯な対応を行ったおかげで
いまも変わらず存続しているのだと思う。

この本を図書館に返したら、次の人に回るんだろうか。
それとも出版社に返してしまうんだろうか。
別にどちらでもいいが、そこのところが妙に気になる。


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