理由（宮部 みゆき 著）

大雨の降るある夜。東京都荒川区の超高層マンション２０２５号室。
住民３人が遺体で見つかり、１人が転落死するという事件が発生する。
当然、その部屋の住人の遺体だと思われたが、全くの別人であった。

２０２５号室の住人、小糸信治は家族とともに警察から身を隠していた。
捜査の結果、小糸信治は住宅ローンを払えず、２０２５号室の住人はおろか、
持ち主でもなくなっていたことが判明する。

東京都江東区の簡易旅館「片倉ハウス」の長女片倉信子が
交番に駆け込んできたのは、午後５時ころのことだった。
荒川４人殺しの重要参考人、石田直澄が片倉ハウスにいるというのだ。
相談を受けた石川巡査は片倉ハウスに向かう。

一方、東京都江戸川区の食堂「宝食堂」。
長女の宝井綾子が倒れ、救急病院に搬送される。
昨日の土砂降りの雨の中を外出して、肺炎にでもなったというのか・・・。

小糸家、石田家、宝井家。
何の関連もない３家族が荒川の事件に何らかのかかわりを持っている。
果たして、殺された被害者の４人はいったい誰なのか。
そして、この事件は誰が何のために起こしたというのか・・・？
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模倣犯（宮部 みゆき 著 全５巻）

１９９６年９月１２日、早朝。東京都墨田区の大川公園。
ゴミ箱から切断された女性の腕とバッグが発見される。

誰もがバッグの持ち主、古川鞠子の腕だと思ったが、
犯人とおぼしき人物から、ＴＶ局に匿名電話がかかってくる。
「あの腕は、別人の腕ですよ。彼女は別のところに埋めて
ありますから。警察に教えてあげてください。」

次に女子高生が遺体で発見され、犯人からの匿名電話で
鞠子の遺体も発見される。
警察や世間をあざ笑うかのように匿名電話を繰り返す
犯人を特定できないまま、被害が拡大するかと思われた。

ところが、因果応報というべきか、犯人の車が大事故を起こす。
犯罪事実は次々と明らかになり、事件は急速に収束に向かったかに思えた。

しかし・・・。
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