2005年04月29日
ブッダ(手塚 治虫 著 全12巻)
シャカ族の王子として生まれたシッダルタ。
妻も子供も、将来の王の座を捨ててまでも出家の道を選ぶ。
ある日を境に悟りを開いたシッダルタは、それ以降「ブッダ」と名乗り
自分の悟りを世の中の人たちに伝えるため、遥かなる修行の旅に出る。
ブッダが亡くなったと言われているのは紀元前483年。
それから2,500年近くたった今でも、ブッダの開いた仏教は
アジア諸国をはじめとする多くの地域で人々の心に深く浸透している・・・。
妻も子供も、将来の王の座を捨ててまでも出家の道を選ぶ。
ある日を境に悟りを開いたシッダルタは、それ以降「ブッダ」と名乗り
自分の悟りを世の中の人たちに伝えるため、遥かなる修行の旅に出る。
ブッダが亡くなったと言われているのは紀元前483年。
それから2,500年近くたった今でも、ブッダの開いた仏教は
アジア諸国をはじめとする多くの地域で人々の心に深く浸透している・・・。
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シャカ族の国カピラヴァストウの王子として生まれたシッダルタ。
妻と子供、将来の王の座も捨て出家の道を選ぶが、わざと体を痛めつける
苦行や、いろいろな行者たちの話を聞いても納得のいく答えは得られない。
そんなある日、シッダルタはふとしたことからピッパラの樹の下で
とうとう悟りを開く。それ以降は「ブッダ」と名乗り、自分の悟りを
世の中の人たちに伝えるため修行の旅に出る。
初めは聞いてくれる人もなく、鹿の群れに説教をしていたが、
拝火殿での説教で弟子ができ、さらに象頭山の教えで
千人以上もの弟子を得ることになる。
弟子たちと竹林精舎でしばらく暮らしていたブッダは、
苦しみ続ける人たちを救うため、新たなる旅に出る。
その旅の途中、20年ぶりに故国カピラヴァストウに立ち寄るが、
故国はコーサラ国に占領され、シャカ族は奴隷と化してしまっていた。
母、妻、息子を含む800人のシャカ族の前で自分の考えを話すブッダ。
その話はコーサラ国のルリ王子の心を動かし、
カピラヴァストウの占領は解かれ、シャカ族は自由の身となった。
しかし、間もなくシャカ族の過激派たちがコーサラ国に戦いを仕掛けたため、
シャカ族はほぼ全滅させられてしまう。
自分の教えが何の役にも立たなかったことを悔やむブッダは、
弟子たちの暮らす竹林精舎に戻り、そこで新たなる悟りを開いた。
その後布教のためのさらなる旅に出て、各地で何万人もの人たちに
教えを説いた後、沙羅双樹の花が咲く時、この世を去った。
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たかがマンガとあなどることなかれ。
人生の意味について考えさせられる素晴らしい本です。
特に、ピッパラの樹の下で悟りを開いた時の言葉が心に残ります。
「木や草や山や川がそこにあるように、人間もこの自然の中に
あるからにはちゃんと意味があって生きている。
あらゆるものとつながりを持って・・・。
そのつながりの中でおまえは大事な役目をしているのだ。
もしおまえがいないならば何かが狂うだろう。
おまえは大事な役目をしているのだ。」
いい言葉だと思いませんか?
宗教が題材ですから、固そうなイメージがありますが、
シャカという実在の人物に、手塚治虫創作のキャラクターがからみ
読み物としてとても面白いものになっています。
たまたま絵がついてるだけで、これ、教養書ですよ。
こういう本、学校で薦めるべきなんじゃないでしょうか。
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宗教を題材にすると批判を喰らいそうだがこの作品はどうだったのだろう。
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シャカ族の国カピラヴァストウの王子として生まれたシッダルタ。
妻と子供、将来の王の座も捨て出家の道を選ぶが、わざと体を痛めつける
苦行や、いろいろな行者たちの話を聞いても納得のいく答えは得られない。
そんなある日、シッダルタはふとしたことからピッパラの樹の下で
とうとう悟りを開く。それ以降は「ブッダ」と名乗り、自分の悟りを
世の中の人たちに伝えるため修行の旅に出る。
初めは聞いてくれる人もなく、鹿の群れに説教をしていたが、
拝火殿での説教で弟子ができ、さらに象頭山の教えで
千人以上もの弟子を得ることになる。
弟子たちと竹林精舎でしばらく暮らしていたブッダは、
苦しみ続ける人たちを救うため、新たなる旅に出る。
その旅の途中、20年ぶりに故国カピラヴァストウに立ち寄るが、
故国はコーサラ国に占領され、シャカ族は奴隷と化してしまっていた。
母、妻、息子を含む800人のシャカ族の前で自分の考えを話すブッダ。
その話はコーサラ国のルリ王子の心を動かし、
カピラヴァストウの占領は解かれ、シャカ族は自由の身となった。
しかし、間もなくシャカ族の過激派たちがコーサラ国に戦いを仕掛けたため、
シャカ族はほぼ全滅させられてしまう。
自分の教えが何の役にも立たなかったことを悔やむブッダは、
弟子たちの暮らす竹林精舎に戻り、そこで新たなる悟りを開いた。
その後布教のためのさらなる旅に出て、各地で何万人もの人たちに
教えを説いた後、沙羅双樹の花が咲く時、この世を去った。
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たかがマンガとあなどることなかれ。
人生の意味について考えさせられる素晴らしい本です。
特に、ピッパラの樹の下で悟りを開いた時の言葉が心に残ります。
「木や草や山や川がそこにあるように、人間もこの自然の中に
あるからにはちゃんと意味があって生きている。
あらゆるものとつながりを持って・・・。
そのつながりの中でおまえは大事な役目をしているのだ。
もしおまえがいないならば何かが狂うだろう。
おまえは大事な役目をしているのだ。」
いい言葉だと思いませんか?
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シャカという実在の人物に、手塚治虫創作のキャラクターがからみ
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たまたま絵がついてるだけで、これ、教養書ですよ。
こういう本、学校で薦めるべきなんじゃないでしょうか。
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手塚 治虫
潮出版社 (1993/01)
売り上げランキング: 72,118
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