2005年06月27日

オリエント急行の殺人(アガサ・クリスティー 著)

シリヤのアレッポ駅、冬の朝の5時。
一仕事を終えた後、フランス陸軍の若い士官に見送られ、
タウルス急行に乗り込むエルキュール・ポアロの姿があった。

スタンブールでのんびり休暇を過ごすはずだったポアロは、
電報で呼び出され、急遽ロンドンに向かうはめになり、
シンプロン・オリエント急行に乗車する。
厳寒の季節で閑散期にもかかわらず、列車はいつになく混んでいた。

折からの大雪で、オリエント急行はユーゴスラビアの山中で立ち往生してしまう。
翌朝、鍵と鎖のかかった密室の車室で、1人の乗客が死んでいるのが見つかった。
全身に12ヶ所もの刺し傷があり、他殺であることは疑いもなかった。
同乗していた国際寝台車会社の重役、ムシュー・ブークに頼まれ、
灰色の脳細胞を持つエルキュール・ポアロが事件の捜査を開始する。

当初、犯人は列車の窓から逃げたと思われたが、雪上に足跡はなかった。
犯人は車内に残っている公算が強かった。
しかし、車室が密室であった上に、乗客にはすべて堅固なアリバイがあった。

犯人はどのような特殊手段で車外に逃げおおせたのだろうか。
それともやはり車内にいるのか・・・。

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「そして誰もいなくなった」 「アクロイド殺し」と並んで、
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの代表作です。
原題は「Murder On The Orient Express」で、1934年に出版されました。

乗客にはすべて堅固なアリバイがあり、
車内に犯人がいるとは考えられない状況にもかかわらず、
ポアロは、細かな疑問点を寄せ集め、乗客1人1人に質問し、
ラストの答えを導き出していきます。

中学生の時に先生に勧められて、初めてクリスティーを読んだのがこの本。
映画化もされたし、有名な作品ですね。
あっと驚くトリックと心温まるラストシーンに惹かれて、
それ以降、アガサ・クリスティーのファンになってしまいました。

活字ばっかりの本を読む習慣を付けてくれた先生とクリスティーには
今でも感謝しています。ありがとう!


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1. 「オリエント急行の殺人」(アガサ・クリスティー)  [ 「いろいろ感想文」 ]   2005年11月12日 00:47
もうすっかりオチまで有名やろうと思われるもんを出してきたので、「何をいまさら」と言われそうでありますが、たぶんこれが、初めて1冊読みきった文庫本やと思います(早川やったかどうかは忘れたけど)。小学校6年くらいやったかなー。それまでは子供用の挿絵が入ったよう...

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