2005年11月20日

人質カノン(宮部 みゆき 著)

総務課の女の子だけで開かれた忘年会の帰り道、午前1時。
コンビニに寄った逸子は、馴染みの中学生とともに、
コンビニ強盗に遭遇してしまう。

拳銃を持った強盗は、逸子たちを床に伏せさせ、
店員を脅して金庫から大金を奪っていった。
床には犯人が落としていった、赤ちゃんの玩具であるガラガラが残されていた。

犯人はガラガラをわざと落としていったようだが、はたしてその意図は・・・。

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模倣犯」、「理由」 が有名な著者が贈る、都会に住む人たちを描いた短編集。

コンビニ強盗とガラガラという異質の組合せを描く表題作「人質カノン」、
おばさんの過去の殺人計画を聞くはめになった女性を描く「十年計画」、
拾った手帳に書かれた女性が失踪、その行方を捜す学生を描いた「過去のない手帳」、
事故で右足を失った中学生が、亡くなった祖父の遺書の意図を調べる「八月の雪」、
かつて中学生に護衛を頼まれた探偵が、街で彼と再会する「過ぎたこと」、
彼氏にフラれて死に場所を探すOLと小学生が学校に忍び込む「生者の特権」、
夫の転勤で自宅を売却しようとする主婦に起こる騒動を描く「漏れる心」、
全7話のストーリーを収録。

人物がとても魅力的に描かれていて、読後感のとてもいい本なのですが、
やはり宮部みゆきは長編ミステリーの方が好きだなあ。


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人質カノン
人質カノン
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宮部 みゆき
文藝春秋 (2001/09)
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おすすめ度の平均: 4.14
3 改めて思いました。子供を描くの、うまいなぁ
5 ブラボー
4 せつない

mano_oil at 01:03│Comments(0)TrackBack(0)宮部 みゆき 

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