2006年03月21日

ねじれた家(アガサ・クリスティー 著)

英国の外交官、チャールズ・ヘイワードは東洋勤務を命ぜられ、
恋人のソフィア・レオニデスと離れ離れになることになった。
「2年くらい会えないかもしれないけど、帰国したら真っ先にすることは
君に結婚を申し込むことだ。」
「そうね。帰国したとき、まだ私に会いたいと思ってらっしゃるなら、
会いにいらしてもかまわないわ。」

そして2年後、英国に戻ってきたチャールズは約束どおり
ソフィアに結婚を申し込むが、その返答は意外なものだった。
「莫大な資産を持つ祖父が殺され、自分もその容疑者の1人である。
真犯人が見つかり、自分の疑いが晴れるまで結婚はできない。」と。

被害者の若い後妻、彼女と噂のある住み込みの家庭教師、
経営するチェーン・レストランが破産寸前の長男とその嫁、
売れない本ばかり書いている、感受性の強い次男とその嫁、
心のねじれた家族の誰もが疑わしく、誰もが容疑者だった。

ロンドン警視庁副総監の肩書きを持つ父の特命を受け、
チャールズはレオニデス家に入り込み、捜査を開始する。
はたして真犯人は誰なのか。そして、莫大な遺産の行方は・・・。

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「そして誰もいなくなった」 「オリエント急行の殺人」があまりにも有名な、
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品です。
原題は「Crooked House」で、1949年に出版されました。

アガサ・クリスティー小説の探偵は「エルキュール・ポアロ」と、
「ミス・マープル」が有名ですが、この作品では容疑者の恋人である青年が、
恋人の容疑を晴らし結婚するために、事件の謎を解くべく奮闘します。

ミステリーにはどんでん返しがつきものです。
その中でもアガサ・クリスティー物は特にその傾向が強いので、
「そう来るか!」と思ったのに、さらにどんでん返しがあったりして、
犯人が最後までまったく読めませんでした・・・。

犯人が最初からわかっている推理小説を読むのはつらいものがありますが、
この本は特にそうです。ぜひ最後の最後までダマされてください。

この作品は、数多くの傑作を生み出したアガサ・クリスティー本人が、
自分のミステリーの中で最も満足した2作品のうちの1つだとか・・・。
僕が選ぶなら、 「そして誰もいなくなった」がダントツの1位で、
この作品が2位につけるということになりますね。


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5 「ねじれた家」のねじれた家族の内面を丹念に描いた、一風、変わった傑作ミステリ
5 うーん・・・読みやすい(;´Д`)ハァハァ 
4 また、やられました!


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