2006年03月17日

死との約束(アガサ・クリスティー 著)

「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ。」
エルサレムを訪れた最初の夜、この言葉をふと耳にしたポアロは思った。
「やれやれ、どうしてこうも至る所で犯罪を連想させるものに
ぶつかるんだろう・・・。」と。

しかし、ポアロの読み通り、殺人は起こった。
アメリカからはるばる観光にやってきたボイントン家の専制君主、
ボイントン夫人が死体となって発見されたのだ。

家族の誰もが彼女を憎んでおり、誰もが容疑者だった。
全員が事件に関与しているのか、あるいはその中の1人が
計画したものなのかはわからなかった。

ヨルダンの首都、アンマンの警察署長カーバリ大佐の依頼で、
灰色の脳細胞を持つ、エルキュール・ポアロがこの難事件に挑む。
はたして犯人は誰なのか・・・。

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「そして誰もいなくなった」 「オリエント急行の殺人」が有名な、
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品です。
原題は「Appointment With Death」で、1938年に出版されました。

誰もが容疑者(まあ、推理小説では当たり前と言えば当たり前ですが)で、
動機もチャンスもあるという、困難を極める条件の中から、
証言のささいな矛盾をついて、真犯人を見つけ出していきます。

それにしても、家族の誰からも忌み嫌われている母親って・・・。
人間誰しも、親がうるさいと思う瞬間があるのは当然の感情ですが、
普通、死を願うところまではいかないですよねえ。


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