2006年05月20日

スタイルズ荘の怪事件(アガサ・クリスティー 著)

傷病兵として前線から送還されたヘイスティングズは、
旧友ジョン・カヴェンディッシュからの招待で、
彼の住むスタイルズ荘で療養休暇を過ごすことになった。

ジョンの母親、イングルソープ夫人は20歳も年下の男と再婚したばかりだったが、
ヘイスティングズとの再会をとても喜び、もてなしてくれた。
ところが、それからほどなくしてイングルソープ夫人は、
猛毒のストリキニーネを飲み、亡くなってしまった。

自殺、事故、殺人? そう、殺人である公算が高かった。
ヘイスティングズはこの事件を旧友エルキュール・ポアロに任せるよう、
ジョンに忠告する。

旧友ヘイスティングズとジョンの頼みで、事件を調査するポアロ。
財産目当ての夫、金に困っていた息子、毒が容易に手に入る薬剤師など、
容疑者が多い中、灰色の脳細胞が出した答えとは・・・?

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「そして誰もいなくなった」 「アクロイド殺し」が有名な、
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの処女作にして、
灰色の脳細胞を持つ名探偵エルキュール・ポアロが始めて登場する、
記念すべき作品。
原題は「The Mysterious Affair at Styles」で、1920年に出版されました。

ポアロは、旧友ヘイスティングズからの依頼で、
スタイルズ荘で起こったイングルソープ夫人毒殺事件につき捜査を開始します。

「家族全員が飲んだはずのコーヒーは?」「夫人が飲んだはずのコーヒーは?」
「夫人の部屋の鍵はかかっていた?」「夫人の遺言状を暖炉で燃やしたのは誰?」
細かい疑問、ささいな証言、理屈に合わない現象を1つ1つ組み合わせ、
灰色の脳細胞は真相にたどり着き、関係者を一同に集めて自説を披露します。
「紳士ならびに淑女の皆さま。犯人をご紹介申し上げます!」と。

複雑な人間模様あり、裁判あり、トリックあり、ヘイスティングズの恋ありで、
最後までまったく飽きることなく読み進めていけます。
処女作でこれですから、さすがミステリーの女王と言われる所以です。


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