2006年12月12日

プリズンホテル(3)冬(浅田 次郎 著)

ベストセラー作家・木戸孝之介は、編集者から逃れるために
泊まっているホテルを抜け出し、「奥湯元あじさいホテル」に向かう
地元の人が「監獄(プリズン)ホテル」と呼んで恐れるホテルへ。

この20年の間に15,000人を救け、5,000人を殺した阿部看護婦長。
大学病院では皆が畏怖と敬意とをこめて、彼女を「血まみれのマリア」と呼ぶ。
久しぶりの休暇がとれた。温泉へ行こう。雪に埋もれた山奥の一軒宿へ。

名アルピニスト・武藤嶽男は、雪山で自殺志願の少年・太郎を拾う。
1度は太郎を山小屋に放置したものの、戻ってきた武藤は太郎を背負い山を下り、
雪に埋もれたホテルにやってきた。

患者を安楽死させてしまった医者、作家を追いかけてきた編集者と、
続々とプリズンホテルに集まってくる客たち。
今回巻き起こる騒動とはいったい・・・。

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「鉄道員」で第117回目の直木賞を受賞した浅田次郎の作品です。
浅田次郎の本を読んでいるということで、会社の後輩がまたまた貸してくれたので
「プリズンホテル(2)秋」に続いて読みました。

「プリズンホテル(2)秋」の方は、完全なコメディという作風でしたが、
今回はいい話がいくつか散りばめられていて、同じシリーズとは思えないくらい。
半ば狂人のように描かれていた人気作家も「人間だったんだなあ」と思わせる
ラストに向かって一気に読みきれます。

次の作品「春」がシリーズのラストになります。
その前に第1作の「夏」を呼んでおかないとなあ・・・。


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浅田 次郎
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2 血まみれのマリアまで出しますか?
4 生きてることはすばらしい!
1 方向性が違う

mano_oil at 01:19│Comments(0)TrackBack(0)浅田 次郎 

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