2008年02月01日

中国の危ない食品―中国食品安全現状調査(周 勍 著)

中国の食品が世界の食卓を脅かしている。
髪の毛を原料にして作られる醤油、下水の生ゴミを集めて作ったサラダ油、
肉赤身化剤が使われた豚肉、食用不可の工業塩で作られた漬物、
中国の食品の何を信用し、どうやって選別すればいいのだろうか。

2006年度のドイツ「ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞」佳作となった
中国人ジャーナリストの衝撃の報告。待望の日本語版発売!

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この本を読んだら、ミートホープや赤福の偽装なんか屁みたいなものだ。
4年もの間、食品の安全問題を取材してきた中国人ジャーナリストが、
中国食品の恐るべき実態を暴露した上でその社会的背景に鋭く迫った、
2006年度のドイツ「ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞」受賞作。

読めば読むほど背筋が寒くなってくる。
かつて中国産冷凍ほうれん草から残留農薬が検出されるという事件があったが、
そんなことが些細なことだと思えてしまうほどの衝撃的事実が記述されている。

数ある事例の中には、大げさに語りすぎているような印象のあるものもあるが、
大げさに語るのと捏造するのとは違う。4年もの取材で突き止めたこの事実は
真実であることが多いのだろうと思う。中国から多量の食品を輸入している日本は
こんな有毒商品を食い止める検疫のシステムが弱いのだろうな・・・。
だから今回の冷凍餃子のような事件が起こってしまうのだね。

なるべく中国産の食品は買わないようにしようと思ってはいても、
レトルト食品だったり、カップ麺の具に混ざっていたりしたら
生産国表示されていないだろうからなあ・・・。恐ろしいよホント。

目次:
第1章 民族の命運にかかわる「食品汚染」
第2章 豚の赤身肉が「妖怪」になるまで
第3章 恐るべき食品危害
第4章 経済のグローバル化と「食の安全」をめぐる戦い
第5章 引き裂かれた「天」を修復する―食品の安全は守れるのか
著者へのインタビュー―悪化の一途をたどる中国国内の食品安全問題
識別法 中国で食品を買うときの注意と選び方


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中国の危ない食品―中国食品安全現状調査
周勍 廖建龍
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4 「将軍様」も恐れる中国製品
5 他山の石として
5 勇気がいることだとおもう

mano_oil at 00:30│Comments(0)TrackBack(0)ビジネス書 

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