2008年02月26日

夜明けの街で(東野 圭吾 著)

「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。しかし・・・」

渡部の働く会社に、派遣社員の秋葉がやって来た。
ある夜、偶然に会って飲みに行った帰りに送っていったことがきっかけで、
2人の仲は急速に近づき、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。

しかし、秋葉の家庭環境は複雑だった。両親は離婚した上に母親は自殺。
横浜の実家では、15年前に父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。

来年の3月31日が来るのを何年も待ち、そのときが来ればいろいろ話せると言う秋葉。
犯人かもしれない女性との不倫の恋と家族とを天秤にかけて悩む渡部。
事件が時効になった時、彼女は何を告白しようとしているのか。

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「手紙」「さまよう刃」「秘密」などの作品で知られ、「容疑者Xの献身」
第134回(2005年下半期)の直木賞を受賞した東野圭吾の作品。

不倫相手が殺人犯ではないかと思い悩むサラリーマンが主人公というこの作品は、
ほかの東野作品とかなり違う感じで、どうも腑に落ちなかった。
いつもは訴えたいテーマを感じさせてくれるのだが、この作品はライトな感じ。
スラスラ読ませる筆力はさすがで、読後感も悪いわけではないのだが、
圧倒的な出来を誇る他の作品と比べると、正直どうかなあというところ。

東野圭吾作品について、自分の中での順位は、
「さまよう刃」「容疑者Xの献身」「変身」「秘密」「白夜行」
「手紙」「分身」「宿命」> 「夜明けの街で」の順だな。


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夜明けの街で
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3 普通の人が不倫をするとき・・
3 ゆるーい不倫ミステリー
1 小心夫の不倫物語

mano_oil at 23:59│Comments(0)TrackBack(0)東野 圭吾 

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