2008年08月12日

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る(門倉 貴史 著)

「ワーキングプア」とは、汗水たらして一生懸命働いているのに、いつまでたっても
生活保護水準の暮らしから脱却できない人たちのことをさす。
日本語の直訳では「働く貧困層」とも呼ばれる。

1990年代の米国で初めて登場したこの言葉。今、日本ではこの層が増えている。
先の小泉内閣が米国に追随して規制緩和・民営化を進める過程で、所得の二極化が
進展し、ワーキングプアが徐々に増えるようになったのだ。

日本の労働者の4人に1人がワーキングプアという現実を、あなたは知っていますか?

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日本のワーキングプアの問題を、統計数字により説明してくれることと、
ワーキングプアと呼ばれる人物への丁寧なインタビューにより
とてもわかりやすく伝えてくれている良書。

説明がとてもわかりやすい上に、きちんとした数字で説明してくれているので、
信頼がおける。それに、ワーキングプア10人へのインタビュー内容はかなり生々しく、
正直恐怖を覚えるほどである。なにしろ明日はわが身かもしれないのだ。
1度転落してしまうと、ほぼ這い上がることができないアリ地獄のような世界。

娯楽書としても学術書としてもかなりレベルの高い書籍であるといえる。
「ワーキングプア」とか「格差社会」に少しでも興味のある人は
ぜひ1度目を通して欲しい。


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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)
門倉 貴史
宝島社
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おすすめ度の平均: 4.5
4 計数的分析とインタビューの良いバランス
4 「私だけは例外」ではない!
5 「内輪ウケ」に走る日本市場の先行きは?
5 非正社員、残業など、現在の労働状況を理解できました
5 構成に感心しました

mano_oil at 02:55│Comments(0)TrackBack(0)ビジネス書 

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