2008年08月20日

ワーキングプアは自己責任か(門倉 貴史 著)

「働けど働けど貧乏で何が幸せか?」

日本経済は、バブル崩壊後の最悪期から抜け出し、少しずつ明るさを
取り戻しつつあるが、その流れとは逆行するかのように多くの若者が
将来への希望を失いつつある。
非正規雇用で低収入という不安定な雇用に直面し、「ワーキングプア」の状態から
抜け出せない若者たちが増えているのだ。
「ワーキングプア」から抜け出せないのは、本当に本人のせいなのだろうか・・・。

エコノミストである著者が、現在のワーキングプアの状況を紹介し、
収入の格差問題をどのように解決していくべきかを提言する。

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エコノミストである著者が、自らの著書である
「ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る」に続いて
日本におけるワーキングプアの問題に焦点を当てて著した提言。

前著の焼き直し的な記述も散見されるが、国内に限らず諸外国での状況や
具体的な統計数字を挙げて説明してくれていることで、所得格差問題について
知りたい読者にとっては、前著に続いておさえておきたい良書である。

最終章では所得格差問題を改善するための提言もなされている。
現実問題として実現は難しそうな案ではあるが、「同一労働同一賃金」等、
参考にされるべき部分は確かにある。

自分だって今でこそ正社員であるが、本当に明日はわからない。
真剣にそう思える昨今の景気状況なのだから嫌になる。

少なくともリストラされたときの対処のしかたくらいは事前に考えておく
必要がありそうだ。意識をしておくかどうかでその後の就職活動が
まったく違ったものになってくるのだろうから。


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2 広く学びたい人にはいいかも…
4 貧困・格差問題の最前線を俯瞰
5 ワーキングプアの解決法
5 ワーキングプアは誰の責任なのか?
1 エコノミストは3日やったらやめられない ver. 3

mano_oil at 00:56│Comments(0)TrackBack(0)ビジネス書 

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